持続性知覚性姿勢誘発めまいに対する少量セロトニン吸収阻害剤の有効性についての検討
- 著者
- 松吉秀武, 山田卓生, 後藤英功
- 掲載誌
- 耳鼻と臨床 68巻4号: 251-257
- 発行年
- 2022
われわれは、持続性知覚性姿勢誘発めまいPersistent Postural-Perceptual Dizziness (以下PPPDと略)に先行する疾患についての検討、および少量の選択的セロトニン吸収阻害剤Selective Serotonin Reuptake Inhibitor(以下SSR Iと略)を投与し、PPPD治療に対する有効性の検討をおこなった。少量SSRI(Sertraline 12.5mg)投与を行うに当たり、Niigata PPPD Questionnaire (以下NPQと略)を用い、このNPQ値を治療効果の指標とした。また少量SSRI投与による副反応と治療継続率の検討をおこなった。PPPDの先行疾患は末梢性と中枢性前庭疾患が69.6%、片頭痛関連めまいが17.4%、起立性調節障害が11.6%、原因不明が1.4%であった。PPPDに対する少量SSRI投与の有効率は75.9%であった。副反応出現率は23.1%、治療継続率は79.2%であった。副反応を減らしながら、これまでの報告との同程度の治療継続率と治療の有効率を得ることができた。少量SSRI投与はPPPD治療に積極的に施行していくべきと考えた。