良性発作性頭位めまい症
どんな病気
良性発作性頭位めまい症はめまい疾患全体の約50%を占めてます。最も頻度の高いめまい疾患であると同時に、実は最も治療しやすいめまい疾患です。
症状としては、例えば寝返りをうった時や、寝ている状態から起き上がった時など、頭を動かしたときに発症するめまいです。「朝起き上がった時や、夜トイレに起き上がった時に天井が回る」などの症状で受診されることが多いです。
原因
図のように三半規管に何らかの要因で、耳石が入り込み、これが頭の向きを変える時に動くことで、内耳を刺激するために発症します。誰かとぶつかったり、ちょっとした衝撃で耳石が動くとこともあります。
年齢や性別、ワイフワークに関係があります。様々なきっかけで誰にでも起こりえます。
診断
めまいが起こるときには「眼振」と呼ばれる眼球運動が起こります。当院では赤外線CCDカメラという特殊な機器を用いて、この眼の動きのパターンを観察し、良性発作性頭位めまい症を含めた、より正確なめまい診断を行っています。
治療
良性発作性頭位めまい症には、主に3つのタイプがあります。耳石が元々存在していた卵形嚢に戻す「耳石置換法」を施行します。
1回の治療時間は20分程度で80-90%の方に有効です(半規管に耳石が入り込んでいるタイプ)。また治療が難しいタイプ(クプラと呼ばれる半規管の根元にある半規管内にリンパ液の対流を認識する加速度センサーに耳石がへばり付くタイプ)に対してもベッド型マッサージ器を用いた理学療法を行うことで良好な結果を得ており、1回の治療で50-60%で治癒が可能です。このことにつきましては当院から論文を(ベッド型マッサージ器®(QZ-220)を用いた水平(外側)半規管型良性発作性頭位めまい症クプラ結石症の治療成績)報告しております。