熊本県宇城市の松橋耳鼻咽喉科・内科クリニックです。めまい、耳鼻咽喉科、内科に対応し、睡眠時無呼吸症候群、がん高圧酸素療法、がん温熱療法、舌下免疫療法も行っています。

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がん温熱療法

がん温熱療法

ハイパーサーミア(サーモトロン-RF8 EX Editionによる高周波温熱治療)について

がん温熱療法

1.温熱療法とは

正常組織は毛細血管がすみずみまではりめぐらされ、加温によって毛細血管が拡張し、血流が増加し熱の放散が起こるため、組織の温度が上がらない仕組みになっています。それに対してがん組織は、血管が急速に新生したため、毛細血管が拡張せず、加温によって熱が上がりやすくなっています。その結果、正常細胞は損傷がみられないのに対して、がん細胞は血流が少ないため、血管が拡張されず蓄熱し高温に耐え切れず、死滅します。

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2.ハイパーサーミアの特徴

1:高周波ハイパーサーミア治療によって免疫が著明に活性します

●高周波を組織に加え、39℃~41℃になりますと免疫(NK細胞、インターフェロン-γ、マクロファージ等)が著明に活性化し、がん組織を死滅させることが期待されています。42℃以上になるとがん組織の直接的な壊死作用がみられます。

がん温熱療法
がん温熱療法

2:QOL(生活の質)が高まります

●がん治療の多くは副作用が伴いますが、高周波ハイパーサーミア治療は、そのような副作用がほとんどありません。治療を進めると疼痛の緩和、食欲増進、体力の改善、気分が良くなるなど、治療中の生活の質の向上も大きく得られます。

3:その他治療との併用が可能で相乗作用が期待できます

●がん組織へ薬剤(抗がん剤等)の取り込みを増やします。
●放射線治療の作用を増強させます。
●がんとその周辺を高周波で加温し、がんの縮小やがんが増悪しない(維持)作用などが期待されます。他に痛みなどの症状を和らげる作用、免疫力を高める作用、さらに放射線治療や抗がん剤治療の副作用を軽減する作用などが期待されます。
●蓄積される副作用は無いため何回でも繰り返し治療ができ、放射線治療や抗がん剤治療と併用することで、それらの治療作用を高めます。
また、当院で実施しております高濃度ビタミンC療法との併用も相乗作用が期待できます。

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3.治療ができない方

  • ペースメーカーや加温部位にステントなど金属が入っている方
  • 全身状態の悪い方
  • 心臓、腎臓の機能が悪い方
  • 適応外の病気(脳や眼球と血液のがん)の方
  • 意思の疎通が困難な方
  • 妊娠中の方
  • 栄養状態が極端に悪い方

4.副作用について

特に重篤な副作用はありませんが、以下のような事が起こる場合があります。

1.加温中に皮膚表面のピリピリ感や熱感を感じることはあり、まれに皮下脂肪にしこりができ、痛みが続く場合もありますが、1~2週間で自然に周辺組織になじみ痛みも消失します。もし我慢ができない場合は、ご相談ください。治療間隔を調整いたします。

2.発汗によって一時的に脱水状態になり起立時の気分不良が起こる可能性がありますが、ハイパーサーミア施行前後に十分な水分を摂取することで予防が可能です。またご高齢の方や体力が低下している方は発汗により、2~3日だるさを感じることがありますが、この場合はご相談の上、治療間隔を調整いたします。

3.消化器がんで機械的な狭窄がある場合は、加温により腸管の蠕動運動が亢進し腸閉塞を来す可能性があります。

5.治療の内容について

(1)標準的には、患者さまの状態・体力に応じてまず、1週間に1~2度で合計で8回、1回約40分間の加温治療を行います。

1.治療の基本的な流れ

  • 治療予定時間の最低15分前には受付を済ませ軽装に着替えて、所定の場所で待機します。
    (初回のみ治療開始1時間前にお越しください)
  • スタッフの指示に従って温熱治療台に横になります。治療の部位によって、仰向けまたはうつ伏せになります。症状に応じて体位の調整を行っています。
  • 体と治療器の密着をよくするために、生食バッグを使ったりゼリーを塗る事があります。
  • 徐々に治療部位が温まります。温度上昇に伴い、治療部位の熱感・ヒリヒリ感が出ることもありますが、決して我慢せずにスタッフへ申し出てください。対応・処置をいたします。
  • 治療中は、発汗や喉の渇きがあるかもしれませんが、水分は摂ってください。
  • 治療終了後も発汗しますので、十分な水分補給をお願いします。

6.治療費について

1.治療費は、「健康保険が適用される場合」「健康保険が適用されない自由診療の場合」など治療の組み合わせによって違いますので、治療計画に沿ってご説明いたします。

2.当院ではより治療作用をあげるために、超高濃度ビタミンC点滴療法やがん組織を入手可能な患者さまには自家がんワクチン療法とハイパーサーミア温熱治療の併用をお勧めしていますが、保険診療でのハイパーサーミア温熱治療と他の自由診療との併用は、混合診療との観点から保険適用が認められていませんので、一連の治療が全て自費での治療となります。

3.治療費のお支払いについては、1回目の治療終了後にお支払いをお願いしています。

7.注意事項

1.治療の際、次のものをご用意ください。
【バスタオル2枚、汗拭き用タオル1枚、着替え用の下着、治療中に着用するパジャマやジャージなどの軽装着、脱水を防ぐためにお茶などの水分】
※当院のものでよろしければタオル、パジャマ、バスタオル等は無料で準備しております。

2.上腹部治療の場合は、治療前3時間は、お食事を控えてください。ただし水分はお取りください。

3.予定時間に遅れた場合、治療時間が短くなったり、治療自体がキャンセルとなることがありますので、ご了承ください。

「ハイパーサーミア温熱治療」の治療費について ~健康保険による場合~

1.健康保険が使える場合

  • 深在性悪性腫瘍の場合:一連の治療(およそ2~3カ月間・12回)で90,000円です。3割負担の場合27,000円となります。
    ※その他、診察料、月2回の指導料、検査料などが別途加算されます。当院では自由診療として行う場合7,000円(税込)/回とさせていただいております。
  • 浅在性悪性腫瘍の場合:一連の治療(およそ2~3カ月間・12回)で60,000円です。3割負担の場合(18,000円)となります。 ※その他、診察料・月2回の指導料・検査代などが、別途加算されます。当院では自由診療として行う場合5,000円(税込)/回とさせていただいております。

2.健康保険が適用されない場合

  • 保険適用外の病気
  • 他院に入院中の場合
    1.一連(12回)の治療終了後、次回保険適用までの期間(約6カ月)
    2.自費治療との併用の場合

*注意事項*
健康保険使用による治療終了後、自由診療への移行はすぐにできますが、最後の治療が自由診療の場合は、治療終了後3カ月経過しなければ、再度健康保険を使用する事ができません。