熊本県宇城市の松橋耳鼻咽喉科・内科クリニックです。めまい、耳鼻咽喉科、内科に対応し、睡眠時無呼吸症候群、がん高圧酸素療法、がん温熱療法、舌下免疫療法も行っています。

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「小児急性中耳炎」について

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「鼻出血」について

鼻出血の原因から簡単に説明いたします。

鼻出血(鼻血)の原因としては鼻炎、鼻の外傷や腫瘍などによる局所性と、血液や肝臓の病気などによる全身性とに分けられます。多いのは局所性の中で「鼻のさわりすぎ」によるものです。
特にご高齢の方では、鼻の粘膜が萎縮し、血管が浮き出た状態となっていること、さらに血管の壁が弱くなることで鼻出血が起こりやすい状態といえます。またご高齢の方では心臓の病気や脳梗塞のために、アスピリンなど血液を固まりにくくする薬(抗凝固薬)を使用している方や高血圧の方も多くいらっしゃいます。
このような鼻の粘膜の要因と全身的な要因のため、軽い鼻粘膜の損傷でも、鼻出血が頻回にみられます。

鼻出血の予防方法としましては、まず「鼻をさわらないように」注意をしてください。

鼻出血の好発シーズンは冬から春先にかけてみられます。
この季節は空気が乾燥しており、それが鼻出血の原因となります。室内の加湿に心掛けるのも鼻出血の予防に効果があります。
鼻の中が乾きやすい人は、ワセリンを塗って保湿をされるといいと思います。

野菜類や果物の好き嫌いがある場合、血管が脆弱となり出血しやすい体質となります。
偏食せず、バランスのよい食生活を送ることも鼻出血予防の一つとなります。

次に鼻出血が起きた場合の対処方法です。

出血は通常、血管が多く分布している鼻中隔の前部から生じます。
血がポタポタとしたたる程度の場合もあれば、勢いよく流れ出る場合もあります。

鼻血が出たら、まず頭が心臓より高くなるように座り、顎を引いた状態で鼻を大きくつまんでください。
5分から10分程度、鼻を圧迫することで、多くの場合は止まります。仰向けに寝ないようにし、のどにまわった血液は飲み込まず、舌を使って静かに押し出しましょう。

血を飲み込んでしまうと嘔気を感じることが多く、また出血量がわからなくなります。カーッとのどを鳴らして吐き出すと刺激となり出血を誘発します。鼻血は、思ったほどの量は出ていませんので、この方法で止血しない場合でも落ち着いて、処置を耳鼻咽喉科でうけましょう。
再出血を防ぐためには、運動は避け、安静にし、夜間は頭を少し高くして睡眠するようにしましょう。

出血した当日の入浴は避けてください。食事は辛いもの等刺激物は避け、あまり硬い食品も避けてください。

「耳管開放症」について

耳と鼻の奥をつなぐ耳管という管は通常閉鎖していますが、ものを飲み込んだときなどに開放します。

耳管開放症は耳管が緩い状態で、典型例では常に開放状態にあるために、耳がつまった感じ、自分の声が響く、自分の呼吸音が聞こえる、耳鳴り、耳の痛み、めまい感など耳に関する症状の他、肩こり、頭痛、のどが詰まる感じなどさまざまなものがあります。

このような症状が座位から仰臥位への体位変化することで軽快することが特徴です。
こうすることで耳管周囲がうっ血し、耳管内腔が狭小化するためと考えられています。

耳管開放症の症状は患者さまにとってはかなり不快なものであり、日常生活に支障をきたすことも少なくありません。

発症の誘因としましては、急激な体重減少が高いとされています。その他、加齢、妊娠やピルの内服、鼻咽腔粘膜の萎縮、顎関節症、頭頸部の自律神経異常などが報告されています。
運動や人工透析の時などの急激な脱水がおこるときに発症することも知られています。

このようなことによって耳管の軟部組織が萎縮し、耳管の内腔が拡大して耳管開放症が生じるとされています。しかし、明らかな原因が分からない場合も少なくありません。

診断方法としては、耳管が開放している状態を評価する検査や呼吸性に鼓膜の動きをみる検査などがあります。しかし問診が診断のポイントになります。

治療方法ですが、生活指導として、体重減少が背景に存在する場合は、体重を戻してあげることが第一です。水分の補給をこころがけ、できるだけ長時間の歩行や立ち仕事をさけるようにしてください。その他軽症の場合、漢方薬(加味帰脾湯)や生理食塩水の点鼻、耳管咽頭口への薬剤噴霧、鼓膜へテープ貼付、鼓膜チューブ留置などが有効な場合があります。

難治例に対しては耳管を狭くすることを目的とした、鼓室からの耳管ピン留置術などが行われています。これ以外にもさまざまな治療法がありますが、確実な治療方法が存在していないのが現状です。

「嗅覚障害」について

ニオイが分かりにくくなることを嗅覚障害といいます。

嗅覚障害がおこると花や香水、コーヒーなどものの香りや風味を楽しむことができなくなります。またガスや焦げたニオイが分からないことで、生命に危険を及ぼすことも起こりえます。

嗅覚障害は障害されるニオイの経路によって3種類に分類されます。

呼吸性(ニオイの分子がニオイを認識する嗅粘膜まで到達できない場合)、
末梢神経性(嗅粘膜が障害された場合)
中枢性(嗅粘膜から脳に至るまでの経路が障害された場合)

に分類されます。

呼吸性のものとしては慢性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎、鼻中隔弯曲症などがあります。
薬剤内服や点鼻薬による治療でニオイの分子が嗅粘膜まで到達しやすくすることで治療できる場合があります。保存的治療で改善がない場合は手術によって治療が可能です。
このようにして呼吸性の場合、8割程度は治療が可能とされています。

末梢神経性では頻度が高いものは感冒罹患後の嗅覚障害です。
感冒に伴う鼻粘膜の腫れにより嗅覚が低下しますが、大部分は感冒がよくなるにつれて嗅覚は改善します。ところが感冒が治癒した後も嗅覚が改善しないことがあります。ウイルスが嗅粘膜に存在しているニオイを認識する細胞を障害することが原因とされています。
この治療としましてはステロイドの点鼻療法が行われています。改善率は5割程度とされています。
ステロイド点鼻以外にビタミン製剤、循環改善剤、亜鉛製剤などの内服治療が有効とされています。

中枢性としては頭部外傷、アルツハイマー病、パーキンソン病、脳腫瘍などが原因となります。
現在のところ有効な治療方法は報告されていません。嗅覚障害は治りにくいとされていますが、大部分が呼吸性嗅覚障害であり、8割程度は改善が可能です。この次に多くみられる感冒罹患後の嗅覚障害も5割程度は改善可能です。まずは耳鼻咽喉科を受診し、このような治療可能な嗅覚障害でないかどうかの診断を受けてください。