松橋耳鼻咽喉科・内科クリニック

めまいセンター
突発性難聴センター

熊本県宇城市の松橋耳鼻咽喉科・内科クリニックです。めまい、耳鼻咽喉科、内科に対応し、睡眠時無呼吸症候群、舌下免疫療法も行っています。

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  • 松吉秀武, 山田卓生, 後藤英功:持続性知覚性姿勢誘発めまい症例に対する少量セロトニン再取り込み阻害剤による治療継続期間についての検討. 耳鼻と臨床 71巻5号: 211-218, 2025
松吉秀武, 山田卓生, 後藤英功:持続性知覚性姿勢誘発めまい症例に対する少量セロトニン再取り込み阻害剤による治療継続期間についての検討. 耳鼻と臨床 71巻5号: 211-218, 2025

Persistent Postural-Perceptual Dizziness (PPPD) の治療において、少量のSSRI投与は副反応を軽減しながら治療継続に有用であることが確認された。20週以上経過を観察した症例中、内服継続中に再増悪をきたした症例の検討からは、平均均35.0週で発症し、その後、平均8.0週の追加投与で57.1%が改善した。これにより、平均43週以上の継続投与が推奨された。内服中断後に再増悪をきたした症例の検討からは、内服中断前の内服期間(平均27.4週)と、内服中断後の再増悪までの期間(平均57.9週)に有意な相関関係があり、可能な範囲での長期処方をすべきあると考えた。再増悪後内服を再開し、改善傾向に至るまでに平均9.6週を要したこと。このことから治療案①では再増悪まで内服を継続する85.3週以上の投与を、治療案②では平均27.4週の内服後、平均57.9週休薬、その後10週程度の再投与が推奨された。PPPD治療継続期間の決定に本報告がその一助となると考えられた。